先日、親戚の子の日本語会話の練習に付き合っているという話をちらっと書いたのですが、今日はこのことをもう少し書いてみようかなと思います。
彼女は夫の父方の従妹の子供で今年18歳。
田舎の中学校を卒業して、広州の外国語職業学校で日本語を勉強しました。
在学中に広州交易会の通訳なども積極的にやり、そこでシンセンにある中国のメーカーから声をかけてもらって、今はそこで日本顧客とのやりとりを担当する仕事をしているのだとか。(そんなに大量に仕事があるわけではないらしい)
彼女曰く、今は以前に比べて日本語を使う機会が減り、仕事も文書のやりとりが主なので、会話力が落ちてきているらしい。
今年の春節、夫の実家で久しぶりに会い、そんな話を聞き、実際見過ごせない日本語力だったので、練習に付き合うことにしました。
最初は遠慮していたようで、電話を掛けてきたのも3月も終わる頃になってからだったのですが、半分は中国語。
とにかく下手くそでも何でもちゃんと聞くから、日本語で話すように何度も言いました。
自慢じゃないけど、不完全な日本語を聞いて、さりげなく訂正して返すのは得意というか、日常的にやっている私。夫や息子の為にそれはそれは努力(我慢?)して、相手が萎縮せず日本語を話せるようにしています。
特に子供相手の場合、「日本語面倒、イヤ」と思われたら終わりですので、こちらも必死。
同様の愛情をこの親戚の女の子にも注いで、最近やっと彼女も日本語で話しきることができるようになってきました。
彼女も彼女で毎日話すことを考えてきてます。話題も仕事での疑問点や、食べ物のこと、自分の子供時代のことなどいろいろ。今の仕事は正社員ではないので、現在も就活中で、先日突然、履歴書を送っていた日系企業の社長さんから直接電話をもらい、緊張して玉砕しただとか、(彼女には悪いですが)微笑ましい話も。そんなに緊張しなくてもいいのに。
先日、珍しく夫が早く帰宅して、夕食後子供と遊んでいる時に電話が掛かってきたのですが、途中で夫の声を遠くに聞いて気付いた彼女、急に慌てだして(多分、電話の向こうで血相変えている)、
「え?お、おばさん。おじさんが家にいるんですか?じゃ、今日はこれで終わりにします。おばさんは折角
おじさんが家にいるから、おじさんと楽しく
遊んで下さい!」
気持ちは十二分に伝わった!ありがとう、キテンちゃん。
おばさん、おばさんと人なつこくて、最近は私も彼女と話すのを楽しみにしています。
会社の寮の外にある電話コーナーが長距離電話代が安いのだそうで、そこから毎日電話を掛けてくる彼女。
17歳ですでに自活、今も向上心を持って頑張っている彼女をできるだけ応援したいと思っています。
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