結局、今年の春節は夫実家に12日間滞在してました。今までになくいい陽気だったので快適で助かりました。時々、外歩きしたのでその時の様子を紹介します。
夫の実家のある街はまだ人力三輪車が活躍中。
バイク、自転車、三輪車。道も広くなく、ここで車を運転するのはかなり慣れが必要のようです。私はとうとう運転しませんでした。
写真には撮れなかったのですが、普通の座席の向かいにも補助席があり、さらにお風呂で使うような低い椅子も出してきて座れば大人3人、こども3人くらいは乗ってしまうことも。こうなると運転する方はお気の毒です。
これは、ヤギを乗せて走るバイク。ヤギのミルクを売っています。呼び止めて、その場で絞ってもらうこともできます。その他、牛を引いて歩いて牛乳を売る人もいます。(補足;普段は橋や辻にいて、そこに買いに行くようです。で、市内を転々としている、その移動途中を写真に撮ったのだと思います。)
夫の出身地方では一人っ子政策があまり守られていません。街には子供を二人、三人連れたひとが普通にいます。また、男の子を望む人も今だに多く、男の子を産むまで頑張ることも。この写真なんかもそのパターンなんでしょうか。
街の孔子廟。
こんな規模でも山東省の曲阜にある孔子廟に次いで二番目に大きい廟なのだとか。
夫は小さい頃ここでよく遊んだとのこと。小さい頃はここも凄く広く感じたんだけどなぁ、と懐かしんでいました。
それから5分ほど歩けば街の守り神を祭る「城隍庙」が。
正月4日に行ったのですが、それでもお参りの人でいっぱい。真ん中のお供え物をおくテーブルにはあふれんばかりの物が。後日、お義姉さんからとっても御利益のあるお廟なのだと聞きましたが、納得の人出でした。
おみくじもあります。神様の前で番号をひいて、ここで結果をもらいます。
入り口に
人形版潮劇のやぐらがあり、中でおじいちゃんたちが工夫茶を飲んで休んでいました。
いつ出演するか聞いたら、夜の八時とのこと。
とっても興味があったので夕飯後、寝てしまった娘、テレビに夢中な息子を置いて、観に行きました。
昔は大家族が正月の娯楽として自分の家に呼んで鑑賞したとのこと。
やぐらが二つあって、それぞれ違う演目を上演していました。片方の舞台の下には、
「誰々と誰々の結婚を記念して上演」みたいなことが書いてありました。
二人で何人もの人形を操り、歌や楽器はこんな風に裏で生演奏です。
内容は潮汕话なので私はさっぱり分かりませんでしたが、女主人公がいいなずけに誤解されて云々とかいうものだったようです。
演じているのは50代、60代の人達のようでした。
もっとみんな見に来る物かと思ったのに、見るひともまばら。
若い人達はだんだんこういう物に興味を持たなくなって、それこそうちの息子のようにテレビやほかの娯楽のほうに楽しみを見い出しているのでしょう。
きっと、この人達がいなくなったら誰も継承する人がいないんだろうなとちょっと残念な気持ちになりました。