国際結婚している友人との間でやはり一番話題になるのが子供達の言葉の教育問題です。
だいたい一致している認識は、「うちの子はそれぞれの言語で(単言語環境)ネイティブよりも劣っているのではないか」ですね、残念ながら。
でも、それは仕方のないことだと思います。
例えば、我が家では父ー母=日本語 父ー子供=中国語 母ー子供=日本語 で会話されていて、
子供達は幼稚園などの外では中国語、日本人のお友達と遊ぶ時は日本語で会話しています。
外での時間が増えてきているので、長男の実力は中国語>日本語だと思っていますが、家で私といる時間が圧倒的に多い(夫は家にいないこと多し)ので、まだかろうじて日本語もしゃべっています。
でも。
長女を出産した時、こちらのしきたりに従って、産後の肥立ちがよくなるまで私は外出禁止。息子の幼稚園の送迎は手伝いに来てくれていた義姉がやっていました。
送迎合わせてもたかが一日30分の時間ですが、そこでの言葉が日本語から中国語になっただけで、息子の日本語が急に怪しくなりました。
一日30分、たったこれだけの時間でも一ヶ月くらい継続すれば影響が出てくるのです。
この件があってからは、私も日本語を話す時間の重要性を認識して、意識的に息子に話すようにしています。
息子が「猫は0匹だとおもう(猫のたまり場に何匹いるか当てるゲームを通学路でよくします)」と言えば、
「一匹もいないんだ」
「まったくいないのね。」
などと、他の表現を付け加えて、息子の耳に入れるようにしています。
ただ、私が日本語関連の努力すれば努力するほど、彼の中国語は不利になっていくということも考えなくてはなりません。
100%の労力を日本語80%、中国語に20%振り分けるとすれば、中国語だけの環境にいる子供に比べて80%中国語が足りないことになりますから。
では、発想を変えて100%を180%にして、80%、100%と振り分ければいいかもしれません。でも幼稚園児ともなれば、平日家にいる時間も少ないですから、その中でとなると限界もあると思います。それに、中国語ネイティブでもない私が中国語のフォローをと言っても、すでに無理な感じです。(幼稚園の読み物の本にも私の読めない字なんかゴロゴロしている)
そんな風にして、冒頭に書いたように「ネイティブよりも・・・」な子供になっていくのです。(勿論、どの言語もネイティブ同等に出来るという例もあると思います。我が家の例も含め、往々にしてという事です)
息子が小さかった頃は、私も理想に燃えて、日本語も書けて、大きくなったら日本語の小説なんかも読んで欲しいわーなんて思っていましたが、一日24時間しかない中で、それを成し遂げるのは至難の業なのではないかと今では思っていて、それより、地元の小学校に上がる予定の息子の中国語の方を優先するべきではないかと思うようになっています。
言葉の教育に関しては各家庭、本当に方針が様々で、大きくなってから勉強すればいいからとほとんど一つの言語だけで生活しているご家庭もあります。
それも一理あるなと思います。だから、私も最近は日本語日本語と思い詰めず、好きな分野の読み物でも読ませて、それについて子供と日本語で話し合うくらいでいいかなと思っています。
もしくは、私が下手な中国語で中国語の本を読み、それについて日本語で話し合うとか。(これ、最近やっています。すこしでも中国語の字に触れさせようと思って。)
ともあれ、多言語環境での育児は、マイペース(同年齢ネイティブ同レベルを目標としない)で、言語間のバランスを親がコントロールすることが大事なのかなと思っている今日この頃です。
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