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中国・広州での日々の暮らし。国際結婚、海外育児、現地プチ情報などなど。

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塩がない〜

ここ数日、福島原発のことで不安な日々を過ごしました。
先行き不透明なことに関して、なんとかなると思うか、危機的状況と思うか、その辺の感覚は人それぞれです。中国人の夫は、「何があるかわからないから、とりあえず日本の家族にこっちに遊びに来てもらえば?」と言う。

日本のテレビニュースを見ている限り、大丈夫な気もする。
でも、ネットでのニュース(主に海外の専門機関の見解)との温度差は一体何なの?
十数年中国の空気を吸って生きている私もいつの間にか夫寄りの感覚になってしまったのでしょう。
「ともかく家族を説得して」みたいになってしまい、実家に電話しちゃったりしたんですが。

朝、放水の処置が始ってから、実家に連絡を取った時に母に言われました。
「なんとかなるんじゃない?なんか起こったらそれはそれだよ。仕方ない。」

娘を心配させないための強がりかもしれないけど、ここまで腹をくくられたら、こちらも何も言えないです。


それにこっちにいる私ができることと言えば募金ぐらいのものです。
ここは日本を信じて自分ももうわけもわからず心配するのはやめようとふっきることにしました。



そんな日の午後、外出の帰り、スーパーに塩を買いに寄ったらその部分だけすっからかん。
塩は跡形もなく姿を消していました。

前日の午後、幼稚園のそばの店で見た時はあったのですが、いつも購入するものじゃなかったので買わなかったのです。帰宅して新聞を見たら、塩パニックの記事が。

日本の原発事故による海洋汚染の懸念から、塩が生産できなくなるという話が広まり塩を買いだめするひとが殺到したそうです。

家事を手伝いに来てくれている我が家のアイさんも、「昨日近所の人はみんな買ってたよ。でも買えない人もいたみたい。」「しかも15元だって。」とのこと。普段2元くらいのものが?あらら。

日本でも買いだめが問題化していますが、こちらでは値上げのおまけつき。

こんなことは02年のSARSのときもありました。
予防に有効とされた「酢」と「板藍根」という薬が買占めされ、値段も7、8倍に跳ね上がりました。
一部の地域では酢一本100元とか。
あの時、「もしこれらが本当に病気に有効だとしたら非常時にはお金がない人は生き残れないのか」と、いわれぬ恐怖を感じました。
はっきりいって、あの異様な状況はSARSより怖かったです。

先ほど、日本を信じてと書きましたが、この社会を信頼するということが、秩序の維持にどれだけ重要なことか。

自分の身は自分で守るというのが染み付いてしまっている国民にはできないことなのかもしれない。
またそこで儲けようという人がいるのもすごいですが。



これもまた現実・・・。






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地震 NHKニュースのネット視聴(追記あり)

昨日の地震、わりと遅くまで知らなくて、ご飯時に夫からの電話で知った次第。
実家は東京ですが、家の中がかなりめちゃくちゃになったようです。
母と姪は外出しようとマンションの外で車に乗り込んだ時に地震だったそうで、エレベーターなどに閉じこめられずよかったです。

中国のテレビでも日本の映像がかなり流れていて、スワトウに住む甥っ子からも安否を気遣う電話をもらったり、夫の方も奥さんの実家は大丈夫か的な電話をたくさんもらったそうです。

あの映像を見たら心配になりますよね。ありがたいことです。

ドイツにいる先輩からはこんなサイトを紹介してもらいました。
http://www.ustream.tv/channel/fc2mh3

NHKのニュースをiPhoneから同時配信してます。(正確にはしていました。です。現在は過去の放送を視聴できます。17時間に渡り配信してくださっていたようです。今後もあるかもしれません。)
我が家では日本のテレビを視聴する環境がないので助かりました。
キーホールも全然バグってて見られませんでしたし。

ただし、これもVPNなどで壁越えしないとアクセス不可のようです。
細工している中国在住の皆さんは視聴できると思います。

追記
モグモグさまから壁越えなしでアクセス可能なチャンネルをコメントしていただきました。
http://ja.justin.tv/jisinsokuhou#/w/954031120/13
フジテレビの映像が見られます。

広州からも問題なく視聴できました。上記のUstreamも正式に各局のニュース映像をライブで配信し始めましたのでご参考までに。


追追記
現在、上記のサイトも中国からアクセス不可になってしまいました。

あと、こちらから普通の電話が通じないなどの書き込みを見ましたが、Skype Outを使ったら特に問題なくつながりました。地域差もあると思いますが。

できるだけ沢山の方達が助かりますように。

お義父さんのこと 最終編

告別式の翌日は、無事にご先祖さまのもとに到着した義父及びご先祖さまに初めてお線香を上げる儀式をします。

全員が焼香した後、息子の嫁(すなわち私)たちは师傅(儀式の指導をするおじさん)の後について、外へ出ました。そこで、竹の生えているところを探し、おじさんが何かをそこに捨てたのですが・・・

まだ一ヶ月も経っていないのに、それが何か、思い出せません・・・。
小さいながらこれを捨てるのは如何なものか(というか他人から見ればただのゴミのようだ)と思ったんですけど・・・。

その後、お供えの紙製の衣服やお金を大量に燃やしておしまいです。

嫁達は、義父が亡くなってから8日以降にしか実家には戻ってはならず、戻った際には湯圓(だんごの中に甘い餡が入っているもの)などの甘い物を食べること、と言われました。

そういえば、喪に服すのにもいろいろあるようです。
地方によっても様々でしょうが、夫の地方では、

100日間、髪の毛を切ってはいけない。
100日間、お祝い事に参加してはいけない。

だそうで、火葬が済んだ午後に、散髪が必要な人は行くようにと言われました。
息子も100日分短く切りました。夫は、切ったかどうか分からないような切り方だったので、100日経ったら、どうなんでしょう?切りに行ったのが夜遅くて、师傅がおらず、仕方なく髪の毛を洗ったりする見習いに切ってもらったそうで。きっと切る人も腰がひけちゃったんでしょうね。

広州に戻ってきた後、人から聞いた話では、その人の出身地方では

一ヶ月間、よそのお宅に上がってはならない。

というのもあるそうです。

さて、これまでも夫の実家へ行くと、
「拜祖宗」と言って、しつらえた祭壇に様々なお供え物をして焼香をしていたのですが、


これは昨年春節の様子

そこに義父も仲間入りしたということで、つまりはこれは仏壇のような物だったようです。
ずっとこのまま置いてあるわけではなく、毎月1日と15日、中秋節や春節などにお供え物をして、紙製のお金を焼きます。
今まで「拜祖宗」といってもピンと来なかったのですが、今回初めて実感を伴ってお参り出来た気がします。

最終日は今回の件でお世話になった人を招待して、親戚一同食事をします。「平安飯」と言うそうです。お酒も飲んで、皆で楽しく食事をして解散です。



この五日間、義父を送る様々な儀式を行いました。親戚達ともみっちり過ごす中で、家族というものについて考え、義父が遺したもの、これから自分たちが築いて遺していくべきものについて再認識しました。
弔うということは故人を送ることにとどまらず、遺された家族に何かを気付かせることだと思いました。

外国人の嫁でも何となく分かる、儀式それぞれが象徴することを表現するための古人の叡智にも感心した五日間でした。

おしまい







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プロフィール

HN:
dayco.
性別:
女性
自己紹介:
73年東京生まれ。
98年から広州在住。当地で留学生、OLを経て現在主婦。
夫は潮州人、10歳長男、5歳長女は広州生まれの広州育ち。

10年のアジア大会開幕式で地元民並?に感動。実はこの土地にとても愛着があったらしい。

以前の記事は
http://ameblo.jp/dayco/
そのうち全記事移管します。

                     

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