しばらくブログの更新をしていませんでした。その間に2013年になり、そして旧暦で動いている中国でもそろそろ年の瀬な雰囲気が感じられる今日この頃。
長男の小学校も今日で終業式、今週前半は期末テスト後の「自宅学習日」で家にいた為、外に連れ出したり、友達と遊ばせたりしてました。
14日の午後、外にいた時に学校から携帯メールが入りました。「緊急通知」という物々しいタイトル。何かと思って見てみると、
「湖南省の男三人が土地徴収の補償に不満を抱き、広州で学生を狙った過激な行動を起こす、すでに刃物も購入してあると高言し、広州に潜伏しています。現在警察が全力で行方を追っていますが、保護者の皆さんにおかれましては子供達をひとりで行動させない、学校の迎えには時間通り到着し、子供達にも知らない人と関わらないように指導してください」
と大体こんな内容のメール。
夕方長女の幼稚園に迎えに行ってみると、校門は閉ざされ、警備員と先生が保護者を確認して一人ずつ園児を引き渡すという厳戒態勢。
年の瀬ならではの物騒な話であるなぁと気が重くなりました。
が、15日の朝刊に
流血事件を高言の男自首の文字が踊っており、ホッとしました。
久々に新聞をじっくり読んでみたんですが、
高速道路建設のため、立ち退きを要求されていた曹という男性が年末に要求した補償金が得られないままに数人の男に家族とともに連れ去られ、軟禁されている間に自分の家を跡形もなく取り壊された。
片田舎にいては(たとえ人が何人か死んだとしても)握りつぶされてしまう、広州でなら公平に扱ってもらえるのではないか、また以前補償の件で手助けをしてくれるということである広州の人物に3万元を支払ったが何もしてくれなかったので、その人物からお金を返還してもらうために広州へ向かった。
広州到着後、要求する補償が得られない場合、学校を狙った事件を起こすと地元の土地徴収に関わる役人宛にメッセージを送った。
当地役人から広州警察に本件が通報され、警察から各区の教育局に注意喚起の通知をした。
教育局から各教育機関に通知が行き、それが保護者に転送された。
という流れで、しかも実は「中山大学を狙う」と具体的なターゲットが言及されていたとのことで、その日は大学内の幼稚園は急遽半日で休校、後二日も登園は保護者の判断に任せるという話になっていたそうです。
私がメッセージを受け取った時、やはり動揺しました。この男性がどこに潜伏しているかも分からない状態で、まず幼稚園に行っている娘は大丈夫かと思いましたし、中にはパニクる人もいるだろうと思いました。
翌日新聞を読んで驚いたのが、私がこのメッセージを受け取ったその頃、実はこの男性が
うちの近所の林和西路をふらふらしてたという事です。そこで新聞記者に発見されて取材され、自首を勧められ、その日の晩に派出所に出頭したとのこと。
新年を目前にして広州東駅付近には故郷に帰る出で立ちの人もちらほら見られる今日この頃。
でも、中にはどうにもできない不満や怒りを抱えて、年の瀬の切羽詰まった気分に押しつぶされながら道を歩いている人間もいるかもしれない。
外を歩くときは、特に子供を連れ歩くときはいつも以上に安全に気を配らないとならないなと改めて思いました。
今回このような安全喚起についてのメッセージが個人にまで届いた事について、パニックを引き起こしかねないなどと賛否両論があるようですが、個人的には知らせてもらってよかったと思っています。過度に緊張する事はないと思いますが、気を引き締めているのといないのとでは全然違うと思いますので、皆さまもお気をつけ下さいね。
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