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お義父さんのこと その6

火葬の翌日は告別式でした。
今回の一連の件に関して、義母と息子達の相談の結果、かなり狭い範囲の親戚、知人で地味に執り行ったようです。

まず原因の一つに義両親の住居が引っ越して一年ほどのマンションで近所づきあいもほとんどなかったというのもあるようです。
後日談として夫から聞きましたが、昔は家も一軒家でキャパも大きいため、送る時は賑やかであればあるほどいいような考えもあって、割と広く知らせて、楽隊なども呼んで家の外にはみ出して盛大におこなったそうです。

我々が広州へ戻る時も、郊外で道を長蛇の列を成して歩く葬儀の人達を見ました。先頭にチューバのような金管楽器を吹く人や、末尾に太鼓や銅鑼を叩く人などがいて賑やかでした。どこの家に向かうのか判断不能な場所を歩いていたので、ここで葬儀を行いますよと周辺の人に知らせるために練り歩いているのかなと思いました。

こんなことも周りが顔見知りだから意味のあることなのでしょう。
知らない物同士が住む住宅地だと違和感があるかも知れません。

そんなわけで告別式も、郊外にある斎場で行いました。

先ずは親族だけで会場の準備です。祭壇や花輪(妻、子供、家庭のある孫が出す)の他にも色々な言葉が書いてある畳一畳ほどの旗が会場の外に出ていました。うちの両親の名前もあったので、香典をだすとこの旗に名が出る(名を紙に書いてそれを旗につける)ようです。写真がないので思い出せないのですが、「山川合流」とか、人生を象徴するような言葉が旗の一枚一枚に書かれていました。
あとは、参列者にだすお茶、黒砂糖をとかしたお湯、飴なども会場の外側にセッティングします。

その後、親族だけでお坊さんを呼んでお経を上げていただきます。
お経も銅鑼や、揚琴、鐘などの伴奏がついて賑やかです。
また、お経も潮州語でした。たしかにお経の字を潮州語読みすればいいだけなのですが、日本では方言のお経って多分ないですよね・・・。
お経を上げる中、紙製のあの世で使うお金や洋服などを女が外で燃やします。

これが終わった後、親戚知人が来て、故人をしのびます。
弔問者は外で受付の後、案内係がついて一人ずつ祭壇まで通されます。その際に楽隊がジャンジャン音を鳴らします。
その後、マイクで「一礼~、二礼~、三礼~。」と案内されるので、その通りに三礼し、遺族に会釈して去ります。

参列者が集まり、喪主の挨拶があって、とかそういう段取りはありませんでした。
一人ずつ来て、一人ずつ去る、あっけないものでした。
帰りは、前回の記事(こちらをクリック)にある通り、お返しセットを持って帰ります。

告別式が終わると、大方のことが終わったも同然。
夫もこの数日テンパって、いつも難しい顔をしていましたが、やっとすこし笑顔がのぞくように。
ちょっとホッとしました。





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お義父さんのこと その5

なんだかこの話題、長くなってきました。今日は火葬とお墓についてです。

ホテルを朝5時半に出発し、夫実家でまたおかゆを食べてから出棺の儀式をしました。
男たちが棺を担いで、女たちはまた白いかぶり物ををして泣きながらついていきます。
小さいわらの束に火をつけた送り火をところどころに置きながら、师傅(儀式のいろいろを教えてくれるおじさん)が先導します。遺影といままで絶やさなかった線香のさしてある鉢も持っていきます。

両親が住んでいたのはマンションなので、表にでるまで結構歩かなくてはなりません。二階から階段を降りる時もうまく回れず一瞬緊張が走りましたが、小雨の降る中なんとか車のところまでたどり着きました。

霊柩車などはなく、ただのバンでしたが、中は一応それらしい感じになっていました。柩を乗せた瞬間、また师傅の潮州語の指示が。
泣いていた女たちが、被っていた頭巾を地面に敷いて、四回地面にひれ伏してお参りです。
そして、何かの木の葉(芽?)のようなものをもらいました。

そして、男たちだけが火葬場へ向かい、女たちは姉婿が線香の鉢をもって先導する中、木の葉をもって帰ります。そのルートは出棺の時と同じではなりません。後戻りしてはいけないのです。
帰宅後、線香を上げ、灰の中に持ち帰った葉を挿します。たぶん、故人が自然に還り、再生することを象徴するのかな・・・見たところそんな感じです。

男組のほうは、火葬場で荼毘に付したのち、お寺に骨壷を納めに行ったそうです。

現代中国では基本的に火葬することになっています。(後日追記:地域によって民族、宗教の慣習が尊重されているようです)その後、どこに収めるかなのですが、とくに先祖代々の墓というものはなく、(土葬時代もお墓は一人ひとつ)基本的にどこに収めてもいいのだそうです。

義父の骨壷は義母の希望でと市郊外のある寺に納めました。毎年夫婦でお参りしていた縁のあるお寺だそうです。夫の話によると、骨壷を納める棚のような場所を買って、そこに収めるのだそう。そして、また義母の希望で、義父の棚の隣に義母用の棚も購入したのだそう。そうすれば後々も隣にいられるとのことで。そうでもしないと、義父の隣は別の人のものになってしまいます。

そこで私は考えました。どこでもいいのなら、自分は(国際線が就航している)空港のある都市にすればいいんだと。そうすれば子供たちが成長して広州以外の土地に住むようになっても便利だし。
自分は遺灰をどこかに撒いてくれればいいと思えるほど達観してないし、今のところ広州の墓地で夫と隣同士でっていうのが希望かな・・・。






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お義父さんのこと その4

突然夫に、「相談があるんだけど、えーっとね・・・。」と切り出されました。

「なんの事だ?今後のお義母さんのことか?」とどきどきしましたが、お香典(中国語で紙儀という)のことでした。嫁の実家からも、本来弔問に訪れ、お香典を渡すものなのだとのこと。弔問は無理としても、実家からも「そちらのことは分からないのでよしなに計らってくれ。」と言われていたので、もちろん渡すことにしました。

金額ですが、3001元お願いされました。
端数が1なのは、偶数にしないため。中国語だと偶数は「双数」で、「双」は重なるという意味もあるからでしょうね。

この金額はあくまでも夫の出身地方の相場です。ほかの地域ではきっと違うと思います。
それにしても、中国人にとってはけっこうな金額です。お葬式はお金がかかるというけれども・・・。


後で聞いたところ、いただいたお香典の金額の6割(これも個人の事情で差があるらしいが相場として)はもらってすぐにお返しするのだそうです。

結婚式のご祝儀でもそうですけど、中国のお返しは「その場で」が多いみたいですね。

ただ、この3001元というのは、、近い親族の相場であり、あとで今回の収支を記録したノートを見せてもらいましたが、ほかの方のお香典の金額は0が一つ少なかったです。

香典返しのほかにも弔問客が持って帰るもの。

みかん二個
飴二個
タオル一本
砂糖一袋
赤い紙に包まれた赤い糸一本


飴で思い出しましたが、中国では何かと飴をふるまうことが多いですね。おうちに遊びに行っても、よく「飴どうぞ」などと勧められるし、結婚式でも卓上に上ります。お葬式でも然り。先日の納棺直後の焼香でも、焼香が終わったらすぐ飴を食べろと言われました。涙でぐちゃくちゃでえぐえぐしてても飴を食べるとすこし落ち着きます。飴の不思議な力を見た瞬間でした。

赤い糸ですが、帰宅後、家の一番外のドアのノブにかけるそうです。自然に落ちるまで放置しなくてはならないとのこと。ひとりの親戚が糸をかけようとしたら、お返しセットのなかに入ってなくてわざわざ取りに戻ってきました。申し訳ない。(私がセットしたわけではないですよ)






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プロフィール

HN:
dayco.
性別:
女性
自己紹介:
73年東京生まれ。
98年から広州在住。当地で留学生、OLを経て現在主婦。
夫は潮州人、10歳長男、5歳長女は広州生まれの広州育ち。

10年のアジア大会開幕式で地元民並?に感動。実はこの土地にとても愛着があったらしい。

以前の記事は
http://ameblo.jp/dayco/
そのうち全記事移管します。

                     

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