長男は現地校の二年生です。
特に問題なく学校生活を送っていますが、勉強面で言えば、国語が苦手です。
男の子はじっと座って手作業をするというのが退屈に思えるのかなんなのか、とにかく、「書く」ということを面倒くさがります。
漢字の書き取りの宿題も新出漢字一文字につき、二つの単語を書けばいいだけなのに、それさえイヤイヤこなしているので、恐らく頭にも入ってないでしょう。一週間も過ぎればかなりの割合で忘れてます。
それでも色々な漢字が次々と出てくるお陰で、だんだん部首と意味と音の関係などを結びつけ、以前よりは綺麗さっぱり忘れるということはなくなりましたが、まぁ、まだまだです。
また「読む」ということも面倒くさがります。
うちの子だけかもしれませんが、本は嫌いじゃないけど、「読んで」もらいたがります。
日本語、中国語両方の環境だと、どうしても「聞いて記憶」というのに重心が偏るのでしょうか。これも個人差があるとは思いますが。その割にはコロコロコミック等は熱心に読んでいますけど。これも結局「興味があるかどうか」なんでしょうかね。
私自身、本を本当に興味を持って読み始めたのが割と遅い方だったので、子供には早く慣れ親しんでもらいたいなと思う一方、「その時がくれば読み始めるさ」というのんびりした思いがあります。
でも、学校の担任(国語)の先生からは、
「とにかく教科書以外の本を読んでください!これだけは積み重ねがものを言うのでまだ読書の習慣のない子には今日からでも読ませるように!!これが後の作文の得意不得意に直結します!!!」と幾度となく言われています。
私の印象では、中国の学校での「作文」というのはいかに言葉を「盛る」か、その辺が重要なようで、それには沢山の語彙を身につけておく必要があるのだと思います。
でも、ウチの息子が興味を持つ本と言えば、自然科学ものとか、よくて冒険譚系です。それも気まぐれに読むだけ。先生のおっしゃる通りには進められないのですよね。一緒に読んだとしても私も本の中の語彙について日本語のようには上手く説明できないし、そこからまたほかの語彙にまで広げてあげられるような中国語力はないですし・・・。この辺は夫に是非やってもらいたいところですが、彼も忙しくてあまり時間が取れません。
さて、毎学期一度くらい学校に業者が来て「本の即売会」が開かれます。
学習系、文学系、自然科学系などなどの本が10冊セットなどで安く買えるのでわりと人気があります。
息子に欲しいものはないのか聞いたとき、ないということだったのですが、その翌日の昼休み、担任の先生から電話がかかってきました。
「〇〇くん(息子の名前)が欲しい本があるみたいなんですが、今日の放課後本屋がいるかどうか分からないのですよね。もし本当に欲しいなら立て替えておきますがどうでしょう?」
とのこと。聞くと一セット130元とのことで、先生に立て替えてもらうなんて・・・と一瞬ためらいましたが、わざわざ連絡いただいたし、お言葉に甘えて買っておいていただくことにしました。
翌日お金をお返ししながら先生とお話ししましたが、
「〇〇くんが自分から、あの本はいつまで売っているのか聞いてきて、すごく欲しそうにしていたので」
とおっしゃっていました。確かにそこまで食いつくのは珍しい・・・恐らく先生も彼の国語力から普段本を読んでいないというのは当然察しがついていたのでしょう。
これはチャンス!!
と母親の私同様、思ってくださったのかと。
その後、国語の単元テストで彼にしては頑張った点数を取った時も、
「你真棒!(すごいね!)」と書いてくださって、息子も嬉しかったようです。
(彼にとって「いい」点数であり、決してクラスの中で一番とかではなかったと思うんですが)
その時は先生の「親心」を感じ、私も嬉しかったです。
国語の学習について急いで詰め込む気は毛頭ありませんが、息子が受け入れられる範囲で語彙を増やしたり、言葉について、表現について面白さを見いだせるように、私も努力しなくてはなぁと思います。難しいですけど。
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